レクティフィケーション解説

レクティフィケーション(出生時間割り出し・修正鑑定)について

 「レクティフィケーション」とは、各個人の過去に起こった出来事と、星の位置の計算を照合し、占星学的に出生時間を何時何分まで正確に割り出す鑑定のことをいいます(出生時間が全くわからない方の場合も、レクティフィケーションをすることによって割出すことが可能です)。
 通常、母子手帳に記載されている出生時間が正しいと誤解されがちですが、占星学的にみた場合、母子手帳の出生時間と、鑑定した出生時間の間には数分から数十分の誤差があり、なかには、記載間違いや、ずさんな記録、などの理由で数時間の誤差があることもあります。母子手帳の出生時間がレクティフィケーションの結果とぴったり一致する割合は、約16人に1人です(今までの統計から)。これは、「出生時間はいつなのか」という考えが明確ではなく、また、出生時間を計るタイミングが定まっていないために起る結果と考えられます。

ここで占星学的にみた出生時間について簡単にご説明いたします。まず最初に『占星学的にみた出生時間』とは何か、ということですが、これは、人生を振り返り、星の位置が意味する事柄と、実際に起こった出来事が一致する時間、つまり、個人の「運命がスタートした時間」のことを指します(臍の尾を切った時間や、お母さんの産道から顔を出した時間などではありません)
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占星学とは、簡潔に言えば、実際の星の位置関係が暗示する事柄と、地球で人が体験する出来事のシンクロニシティ(偶然の一致)を考察し、個人の性格や未来の運命を解釈・予見する学問のことをいいます(個人の運勢をみるためには、実際の惑星の位置と個人のホロスコープとを照合)。よって、ホロスコープを作成するにあたって、最もたいせつなことは、個人の出生時間、つまり、「運命がスタートした瞬間を正確に知ること」、といえます。

レクティフィケーションが必要な理由

 出生時間が4分の誤差でアストロ・カート・グラフィのラインは約100キロメートルずれてきます。仮に20分の出生時間の誤差があるとすれば、全てのラインが約500キロメートル移動することになり、従って、惑星のよい影響がある場所といわれるパワーゾーンも移動することになります。
 例えば、日本では、東京近辺がよい場所と思っていたのに、レクティフィケーションした結果では、関西方面だった、というようなことは多々起こってくるわけです。

  また、未来予見についても、占星学的に計算された出生時間がわかっていない場合には、星の位置が曖昧になり、全体運の分析もアバウトになります(これは、出生時間が4分の差で未来予見に1年の誤差が生じるアセンダント、ミッドヘブン「プログレッション」と呼ばれるテクニックが応用できなくなるからです)。
 このように、出生時間を正しく鑑定することから、正確なホロスコープが作成され、その結果、個人の運命鑑定をする上での正確なデータが得られます。実際、占星学とは、非常に精緻な情報の統計学のひとつでもあるのです。

あなたの人生をさらに向上させていくために用いられるものは、地図でも、時計でも、それが何であろうと、正確なものが一番役に立ち、頼りになることは、いうまでもありません。
私、真弓香は、できる限り正確な情報をご提供し、みなさまのお役に立つカウンセリングを行うことを志しています。